「英語圏に留学したいけれど、できるだけ費用を抑えたい」と考えている社会人の方は多いのではないでしょうか。アメリカやイギリスといった主要な英語圏は、1ヶ月の留学だけで100万円を超えることも珍しくなく、円安の影響もあって以前よりさらにハードルが上がっています。
しかし、英語圏の国は欧米だけではありません。フィリピン、マルタ、マレーシアといった「準英語圏」「公用語に英語を含む国」を選べば、月20万円台から留学することも可能です。本記事では、英語圏で留学費用が安い国を費用順にランキング形式で紹介し、それぞれの特徴や向いている人を整理していきます。
2026年の最新相場をもとに、社会人がリアルに検討できる留学先を比較していきますので、予算重視で行き先を決めたい方の参考になれば幸いです。
英語圏で留学費用が安い国ランキング(1ヶ月の総額目安)
まずは1ヶ月の留学にかかる総額の目安を、安い順にまとめました。学費・滞在費・生活費・渡航費を合算した金額です。為替や時期、学校のグレードによって幅があるため、最低額と最高額の両方を掲載しています。
1位 マレーシア:約20万〜30万円
2位 フィリピン:約26万〜46万円
3位 マルタ:約30万〜75万円
(参考)アイルランド:約40万〜70万円
(参考)オーストラリア:約50万〜90万円
(参考)アメリカ・イギリス:約70万〜120万円以上
こうして並べてみると、フィリピン・マレーシア・マルタの3カ国が際立って安いことが分かります。欧米の主要英語圏と比べると、費用が半額以下になるケースも珍しくありません。
1位 マレーシア:月20万円台から行ける最安の英語圏
マレーシアは英語が公用語のひとつとして広く使われている国で、現地の大学や語学学校では基本的に授業も日常会話も英語で行われます。1ヶ月の留学費用は学費約10万円、家賃約2.5万円、生活費5〜7万円、渡航費を含めても20〜30万円ほどに収まることが多く、英語圏としては最も予算を抑えやすい国です。
3ヶ月以内の短期留学であればビザの取得が不要なため、社会人が有給休暇や転職前のタイミングを使って渡航するのにも向いています。物価が安く、首都クアラルンプールでも外食が500円前後で済むことが多いため、滞在中の出費もコントロールしやすい点が魅力です。
一方で、現地の英語はマレー語や中国語の影響を受けた独特の発音(マングリッシュと呼ばれることもあります)になりやすく、欧米の標準的な発音を集中的に学びたい方には不向きな面もあります。費用を抑えつつ、アジアの多文化環境で実践的な英語を使いたい方に向いている国です。
2位 フィリピン:マンツーマン授業の質と費用のバランスが良い
フィリピン留学の最大の特徴は、1日6〜8時間のマンツーマン授業が標準的に組まれている点です。1ヶ月の総額は26万〜46万円ほどで、学費に滞在費(寮)と食事が含まれるパッケージ型の学校が多く、初めての海外留学でも費用が読みやすいのがメリットです。
セブ島、マニラ、バギオなど都市によって雰囲気が異なり、リゾート気分を味わいながら学びたいならセブ島、勉強に集中したいなら山間部のバギオといった選び分けも可能です。短期間で英語を話す量を一気に増やしたい社会人にとって、コスパの面で有力な選択肢といえます。
ただし、2026年現在は物価上昇と為替の影響で「1ヶ月20万円で留学できる」時代は終わりつつあり、以前より総額が上昇している点には注意が必要です。それでも欧米と比べると半額以下で済むケースが多く、費用と学習量のバランスを重視する方に向いています。
3位 マルタ:ヨーロッパで最も安く英語を学べる国
地中海に浮かぶ島国マルタは、英語を公用語とする数少ないヨーロッパの国です。1ヶ月の留学費用は30万〜75万円と幅がありますが、ハイシーズン(6〜9月)を避ければ40万円前後に収まることも多く、ヨーロッパで英語留学する選択肢としては最安クラスです。
ヨーロッパ各国から学生が集まるため、教室内の国籍バランスがアジア偏重になりにくく、英語を「ヨーロッパ人とのコミュニケーション言語」として実地で使う体験ができます。週末にイタリアやスペインへ低価格の航空券で旅行できる点も、欧州が好きな社会人には大きな魅力です。
注意点としては、滞在費の幅が大きいことが挙げられます。ホームステイなら週5万円前後ですが、アパートをひとりで借りようとすると一気に費用が上がります。ハイシーズンとオフシーズンで授業料も変動するため、渡航時期を意識して見積もることが大切です。
英語圏に安く留学するための4つのコツ
同じ国でも、選び方次第で総額は大きく変わります。費用を抑えたい方が押さえておきたいポイントを4つに整理しました。
1つ目は、渡航時期をオフシーズンにずらすことです。多くの語学学校は6〜9月の夏期と12月のクリスマス前後がハイシーズンで、それ以外の時期は授業料が割引されたり、キャンペーンが行われたりします。社会人で休暇取得の自由度がある方は、2〜3月や10〜11月の渡航を検討する価値があります。
2つ目は、滞在形式の選択です。ホームステイは食事込みで一見高く見えますが、外食を抑えられるためトータルでは安くなることもあります。寮やシェアハウスは家賃を抑えられますが、自炊や外食の出費が積み重なるので、生活スタイルを想像してから選ぶのがおすすめです。
3つ目は、航空券を早めに確保することです。出発の2〜3ヶ月前に予約するか、LCCを活用するだけで往復で5万円以上の差が出ることもあります。乗り継ぎ便を選べばさらに安くなる場合があるため、直行便にこだわらない柔軟性も費用節約の鍵です。
4つ目は、学校選びを「ブランドより実質」で行うことです。有名校は授業料が高めですが、必ずしも自分の目的に合っているとは限りません。マンツーマン重視ならフィリピンの中堅校、ヨーロッパ文化重視ならマルタの中規模校など、目的に合わせて選ぶことで無駄な費用を削れます。
自分に合う国の選び方
3カ国それぞれに強みがあるため、最後は「自分が留学に何を求めるか」で選ぶのが結局は最短ルートです。費用を最優先にするならマレーシア、英語を話す量を一気に増やしたいならフィリピン、ヨーロッパ文化と英語を両立したいならマルタ、というのが基本的な使い分けになります。
社会人の方の場合、限られた休暇と予算をどう使うかが最大の関心事になりがちです。1ヶ月の短期で集中投下するならフィリピンのマンツーマン環境、3ヶ月以上のじっくり型ならマレーシアやマルタといった具合に、期間と目的をセットで考えると無理のないプランが見えてきます。
「英語圏に留学したいけれど費用がネックだった」という方は、欧米以外の選択肢も視野に入れることで、想像よりずっと現実的な予算で実現できます。まずは興味のある国の費用シミュレーションを取り寄せ、自分の生活設計と照らし合わせるところから始めてみてください。