オーストラリアは温暖な気候と教育水準の高さから、日本人留学先で常にトップ3に入る人気国です。ただし2026年現在、円安と現地の物価上昇が重なり「想定より高くついた」という声が増えています。
この記事では、2026年5月時点の為替レート(1豪ドル=約113円)をもとに、語学留学と大学留学それぞれの費用を期間別にまとめました。学費、生活費、ビザ代、保険料まで、渡航前に把握しておきたい数字を一覧で公開します。
実際にオーストラリアへ渡った社会人の声や、現地エージェントから集めた情報もあわせて紹介するので、予算を組む際の参考にしてください。
オーストラリア留学にかかる費用の主な内訳
オーストラリア留学の費用は、大きく5つの項目に分かれます。
- 学費(語学学校または大学の授業料、入学金、教材費)
- 滞在費(ホームステイ、シェアハウス、学生寮)
- 生活費(食費、交通費、通信費、娯楽費)
- ビザ関連費用(申請料、OSHC保険料)
- 渡航費(航空券、海外旅行保険)
このうち最も大きな割合を占めるのが学費と滞在費です。語学学校のフルタイムコースは週あたりA$350からA$500(約4万円から5.7万円)が相場で、学校の知名度や都市によって差が出ます。
為替レートで総額が大きく変わる
2024年には1豪ドル=約98円だった時期もありましたが、2026年5月時点では約113円まで上がっています。仮にA$20,000の学費なら、この差だけで約30万円の違いです。予算を立てるときは「レートが5円動いたらいくら変わるか」まで計算しておくと安心です。
【期間別】語学留学の費用シミュレーション
語学留学の「1ヶ月」「3ヶ月」「半年」「1年」4パターンで総額を比較しました。学費、滞在費(シェアハウス想定)、生活費、ビザ代、航空券、保険を含んだ概算です。
| 期間 | 学費 | 滞在費 | 生活費 | その他(ビザ・航空券・保険) | 総額目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | 約18万円 | 約10万円 | 約8万円 | 約10万円 | 約46万円から65万円 |
| 3ヶ月 | 約50万円 | 約30万円 | 約24万円 | 約12万円 | 約116万円から140万円 |
| 半年 | 約95万円 | 約55万円 | 約45万円 | 約35万円 | 約230万円 |
| 1年 | 約180万円 | 約100万円 | 約85万円 | 約40万円 | 約400万円 |
1ヶ月と3ヶ月の短期留学はETAS(電子渡航認証)で入国でき、学生ビザのA$2,000(約23万円)が不要です。半年以上は学生ビザが必須のため、その他費用が跳ね上がります。
短期留学(1ヶ月から3ヶ月)はETASで渡航費を抑えられる
3ヶ月以内の留学なら観光ビザ(ETAS)で入国でき、学生ビザの申請料A$2,000が丸ごと不要です。語学学校の授業も週12時間以内であれば問題ありません。「有給休暇を使って短期集中したい」という社会人には現実的な選択肢です。
1年間はアルバイト収入で実質負担を下げられる
学生ビザ保持者は2週間で最大48時間のアルバイトが認められています。最低時給はA$24.10(2025年7月改定)で、月10万円前後の収入が見込めます。1年間で約120万円のアルバイト収入が得られるため、実質的な持ち出しは300万円以下に抑えられるケースが多いです。
大学・大学院留学の学費はどのくらいか
オーストラリアの大学に正規入学する場合、学費は語学留学と比べて大幅に上がります。2026年度の留学生向け年間学費を課程別にまとめました。
| 課程 | 年間学費(A$) | 円換算目安 |
|---|---|---|
| 学部(文系) | A$20,000からA$35,000 | 約226万から396万円 |
| 学部(理工系) | A$30,000からA$45,000 | 約339万から509万円 |
| 大学院(修士) | A$22,000からA$50,000 | 約249万から565万円 |
| MBA | A$55,000からA$95,000 | 約622万から1,074万円 |
Group of Eightは高い、地方大学は割安
シドニー大学やメルボルン大学など「Group of Eight」と呼ばれる研究大学8校は、年間A$40,000を超えるのが一般的です。一方、University of Southern QueenslandやFederation Universityなど地方キャンパスの大学は年間A$18,000からA$25,000で学べるケースもあります。
地方大学は学費が安いだけでなく、生活費もシドニーの7割程度に収まることが多いです。学費と生活費をあわせると、年間で100万円以上の差が出ることも珍しくありません。
都市別にみる生活費の違い
オーストラリアは都市によって家賃相場がかなり違います。留学先を決めるとき、学校だけでなく都市の物価も考慮してください。
| 都市 | シェアハウス家賃(月) | 食費(月) | 交通費(月) |
|---|---|---|---|
| シドニー | 約8万から12万円 | 約4万から5万円 | 約1.8万円 |
| メルボルン | 約7万から10万円 | 約3.5万から4.5万円 | 約1.8万円 |
| ブリスベン | 約6万から9万円 | 約3万から4万円 | 約1.5万円 |
| パース | 約6万から8万円 | 約3万から4万円 | 約1.3万円 |
ホームステイは食事込みで意外とコスパが良い
ホームステイの相場は週A$330からA$380(約3.7万から4.3万円)です。朝夕食付きのプランが多く、自炊の手間と食費を考えるとシェアハウスと大差ないケースもあります。最初の1ヶ月はホームステイで現地生活に慣れ、その後シェアハウスに移る人が多いです。
留学費用を抑える5つの方法
社会人が限られた予算でオーストラリア留学を実現するために、効果の大きい節約術を5つ紹介します。
- ワーキングホリデービザを活用する(学生ビザより申請料が約15万円安い)
- シェアハウスに住んで住居費を月2万から4万円カットする
- シドニーではなくブリスベンやパースを選ぶ
- JASSOやオーストラリア政府の奨学金に応募する(渡航6ヶ月前から準備)
- 航空券は3ヶ月前の早期予約で往復3万円台も可能
ワーホリ+語学学校の組み合わせが狙い目
語学留学と就労の両方を考えるなら、学生ビザよりワーホリビザ(Subclass 417)のほうが就労制限が緩く、申請料もA$650と安いです。最長17週間は語学学校に通えるため、4ヶ月程度の学習には十分対応できます。
関連: オーストラリア ワーホリ完全ガイド|ビザ申請・費用・仕事・セカンドまで【2026年版】
ビザの種類と申請費用
学生ビザ(Subclass 500)の最新費用
学生ビザの申請料はA$2,000(約22.6万円)です。2024年のA$1,600から25%値上げされました。これに加えてOSHC(海外留学生健康保険)が月A$50から60(約5,700円から6,800円)かかり、在学期間中の加入が義務づけられています。
学生ビザ申請時には、年間A$29,710(約336万円)以上の生活資金証明が必要です。銀行残高証明書または奨学金の受給証明で対応しましょう。古い情報では「A$24,505」と記載されていることがありますが、2026年は引き上げられています。
短期ならETAS(電子渡航認証)で十分
日本国籍の場合、3ヶ月以内の滞在ならETAS(Subclass 601)で入国できます。申請料はA$20(約2,300円)で、学生ビザの100分の1以下です。「まず1ヶ月だけ試したい」という社会人にはうってつけの方法です。
留学費用は目的と期間で大きく変わります。語学学校の短期留学なら50万円から始められますし、1年間の長期でもアルバイト収入を考慮すれば手元から出す金額は300万円以下に抑えられます。まずは自分の目的にあった期間と都市を決め、この記事の費用表をベースに予算を組んでみてください。
カナダとの費用比較が気になる方は「カナダ留学の費用はいくら?1ヶ月から1年まで期間別の予算と節約術【2026年版】」、ワーホリも検討中の方は「カナダワーホリ完全ガイド」もあわせてご覧ください。ビザ申請の準備手順を詳しく知りたい場合は「アメリカ留学のビザ申請ガイド|F-1ビザの必要書類・面接・費用まとめ」が参考になります。
出典:
Australian Government – Student visa (Subclass 500)
Study Australia – Student Visa Guide
オーストラリア留学.net – 期間別留学費用総まとめ【2026年版】
最終更新日: 2026-05-05