マルタ留学は、90日以内の短期語学留学と、90日を超える長期留学で準備が変わります。英語圏の中では小さな国ですが、Schengen滞在と学生向け手続きが絡むため、期間の確認が欠かせません。
特に日本国籍の人は、短期渡航の感覚で考えがちです。けれどもコース期間が3か月を超えると、ビザや滞在許可の確認が必要になります。
この記事では、2026年にマルタへ語学留学する人向けに、90日以内、90日超、1年近い滞在で見るべき公式情報を整理します。
90日以内と90日超で分けます
90日以内は短期滞在の枠を確認します
IdentitàのCentral Visa Unitは、90日を超えないコースに参加する第三国籍者にはSchengen Short-Stay Visa、Cビザが発行されると説明しています。許可される期間はコース全体に7日の余裕を足した範囲で、合計90日を超えない形です。
日本国籍のように短期入域でビザ免除がある場合でも、学校、国籍、滞在期間で必要書類が変わることがあります。最初に確認すべき数字は、授業週数ではなくSchengen滞在日数です。
90日超は長期滞在として準備します
コースが90日を超える場合、Dビザや滞在許可の確認が必要になります。Identitàは、ビザ免除国の第三国籍者が一定の学習目的で滞在する場合、EU領域への入域から3か月以内に滞在許可を申請する必要があると案内しています。
コースの種類で手続きが変わります
語学学校と高等教育は同じではありません
マルタでは、MQF Level 5以上の高等教育資格につながるフルタイムコースと、語学学校のような短期または準備型コースで扱いが異なります。Identitàは、資格レベルや教育機関の認可を条件として説明しています。
延長は日数の上限を見ます
Identitàの学生ビザ延長案内では、90日を超えるコースについて、一定の場合に入域日から最大365日までDビザで延長されるとされています。365日を超える場合や、条件に該当する高等教育では滞在許可が関係します。
| 期間 | 主な確認点 | 注意点 |
|---|---|---|
| 90日以内 | Cビザまたは短期入域条件 | コース期間に7日余裕があるか |
| 90日超 | Dビザまたは滞在許可 | 入域後3か月以内の申請期限 |
| 365日近い滞在 | 延長と residence permit | 学校とIdentitàの案内を照合 |
| MQF Level 5以上 | 高等教育向け条件 | 認可校と資格レベルを確認 |
申し込み前に学校へ聞くこと
学校がどの手続きに慣れているか見ます
マルタの語学学校は留学生対応に慣れていることが多いです。それでも、すべての学校が同じ書類速度で対応するわけではありません。申込前に、ビザ用の入学許可書、支払い証明、滞在先証明をいつ出せるか聞いてください。
- コース期間は入国日から数えて何日ですか。
- 90日超の場合、Dビザと滞在許可のどちらを想定しますか。
- 滞在先証明は学校が発行できますか。
- 支払い済み授業料の証明はいつ出ますか。
- 途中延長時のサポート費用はいくらですか。
滞在先の契約期間も合わせます
ビザや滞在許可は、学校の入学許可だけでなく滞在計画ともつながります。学生寮やホームステイを使う場合は、コース終了後の数日まで宿泊できるかを確認してください。短期滞在の余裕7日を使う場合も、宿泊先がないと実務上困ります。
90日を少し超えるコースは、短期留学の延長ではなく長期滞在の準備として見てください。航空券、宿泊、保険、入学許可書の期間がずれると、申請で説明が増えます。
避けたい失敗例
授業週数だけで90日以内と判断することです
13週間のコースは見た目には短期に感じますが、前泊、退寮後の数日、Schengen内の乗り継ぎを足すと90日を超えることがあります。滞在日数は入国日から出国日までで数えてください。
学校の入学許可だけで安心することです
入学許可書は大切ですが、それだけで滞在許可の準備が終わるわけではありません。滞在先証明、保険、資金証明、申請予約の流れを学校に確認し、自分でも一覧を持ってください。
出発前の手順
日数を表にしてから申請します
マルタ留学では、授業開始日、入国日、退去日、出国日を別々に書き出すと判断しやすくなります。日数の数え方で90日に近づく場合は、学校と大使館またはIdentitàの案内を確認してください。
- 入国予定日と出国予定日を決めます。
- Schengen滞在日数を数えます。
- 学校にビザ用書類の発行時期を確認します。
- 滞在先証明と保険の期間を合わせます。
- 90日超ならDビザまたは滞在許可の流れを確認します。
保険と資金証明も早めに準備します
長期滞在では、医療保険や資金証明も見られます。学校が案内する保険で足りる場合と、自分で追加手配する場合があります。出発前に英文証明を取る場合は、発行に数営業日かかることもあります。
よくある質問
12週間コースは90日以内ですか?
12週間は84日ですが、入国日、退寮日、出国日を足すと90日に近づきます。授業日数だけで判断せず、Schengen領域にいる総日数で見てください。前後に観光を入れる場合は特に注意が必要です。
日本人は長期ビザを取らなくてもよいですか?
短期入域の扱いと、90日を超える学習目的の滞在は分けて考えます。ビザ免除で入れる国籍でも、長期コースではDビザや滞在許可の確認が必要になる場合があります。学校と公式案内で照合してください。
語学学校が書類を全部準備してくれますか?
学校は入学許可書や滞在先証明を支援することがあります。ただし、パスポート、資金証明、保険、申請予約は本人の準備が必要です。学校任せにせず、提出書類の一覧を自分でも保存してください。
ビザが遅れたら授業開始日は変えられますか?
変更できるかは学校の規定次第です。授業開始日の延期、寮の予約変更、キャンセル料を申込前に確認してください。航空券を先に確定すると、日程変更の費用が大きくなることがあります。
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準備の考え方
マルタは短期でも長期でも選びやすい留学先です。ただし、90日という境目を軽く見ると、必要書類の準備が後ろ倒しになります。短期のつもりで13週間を選ぶ人は、最初から長期滞在として確認してください。
学校を選ぶときは、価格や海に近いかだけでなく、ビザ用書類の発行と滞在許可の案内が明確かを見ます。日数、書類、滞在先の3点をそろえることが、マルタ留学の実務ではいちばん大切です。
迷う場合は、10週間以内の短期コースと、13週間以上の長期コースを分けて見積もります。学習量を増やしたいだけなら、90日以内に収まる日程へ調整するほうが手続き面で楽なことがあります。
反対に、長く滞在して英語環境を作りたい人は、最初からDビザや滞在許可を前提に準備してください。途中で延長するより、学校と滞在先を長期前提でそろえるほうが説明しやすいです。
参照情報
- Identità: Student Visa Courses not Exceeding 90 Days
- Identità: Study, Research, Trainees, Volunteers and Interns
- Identità: Student Visa Extension of Stay in Malta
最終更新日: 2026-05-19