マルタ留学完全ガイド【2026年版】費用・ビザ・地中海生活・語学学校まで総まとめ

マルタ留学は、英語圏で最もコストを抑えやすい選択肢の一つです。地中海に浮かぶ小さな島国でありながら公用語は英語で、ヨーロッパ周遊の拠点としても機能します。社会人にとっては「短期で英語を立て直したい」「ヨーロッパで暮らしてみたい」という二つの願いを同時に叶えられる場所と言えます。

とはいえ、いざ準備を始めると学費・滞在費・ビザ手続きの情報がサイトごとにバラバラで、何が本当か判断しづらいのが現実です。さらにマルタは夏のハイシーズン加算や居住許可の更新ルールなど、独自の落とし穴も少なくありません。

このガイドでは、2026年5月時点の最新情報をもとに、マルタ留学の費用・ビザ・語学学校・生活コストまでを社会人目線でまとめました。読み終わるころには、ご自身の予算と期間に合わせて何月にどの都市へ行くべきかが具体的にイメージできるはずです。

マルタ留学が社会人に選ばれる3つの理由

マルタは人口約55万人の島国ですが、年間13万人を超える語学留学生を受け入れています。なぜこの規模の小国に世界中から学習者が集まるのか、その理由を整理します。

地中海気候で年間300日が晴れ

マルタは年間の日照日数が約300日と、ヨーロッパでもトップクラスに天候が安定しています。冬でも最低気温が10度を下回ることはほとんどなく、長期滞在中の体調管理に有利です。天気の悪さで気分が落ちて勉強が進まない、という留学あるあるが起きにくい環境と言えます。

公用語は英語、生活コストは英語圏で抑えめ

マルタは1964年までイギリス領だった歴史から、現在もマルタ語と英語を公用語にしています。授業はもちろん、銀行・病院・スーパーまで英語が通じます。一方で物価はイギリスやアイルランドより低く、1ヶ月の生活費を5万円から9万円に収めている社会人留学生のデータもあります。

シェンゲン圏内、ヨーロッパ周遊と相性が良い

マルタはシェンゲン協定加盟国です。マルタに滞在しながら、週末や中期休暇でイタリア・スペイン・ギリシャに飛ぶ留学生が多く、格安航空券なら片道50ユーロ前後で確保できます。「英語学習+ヨーロッパ生活」をワンパッケージで体験したい社会人にとって、コストパフォーマンスは非常に高いです。

マルタ留学の費用シミュレーション【2026年版・期間別】

マルタの費用相場は期間とシーズンで大きく動きます。複数の留学エージェントの公開データを集約すると、2026年時点の目安は次のとおりです。為替は1ユーロ約183円で計算しています。

期間 学費 滞在費 航空券・保険 合計目安
1ヶ月 6万から20万円 10万から25万円 9万から22万円 30万から75万円
3ヶ月 18万から55万円 30万から70万円 12万から25万円 70万から150万円
半年 35万から100万円 55万から130万円 15万から30万円 110万から260万円
1年 65万から180万円 110万から250万円 20万から40万円 200万から470万円

1ヶ月の費用は30万円台から

短期で1ヶ月だけ通うなら、グループレッスン週20コマ+シェアハウス+自炊中心という最低ラインで30万円台に収まります。社会人が有給を組み合わせて利用する王道パターンです。逆にマンツーマン中心、ホームステイ、外食メインに振ると、同じ1ヶ月でも70万円台に達します。

3ヶ月・半年・1年と長くなるほど月額は下がる

長期になると週単位の学費単価が下がる学校が多く、半年で平均月25万円程度、1年で平均月22万円程度まで圧縮できます。3ヶ月以上の留学は月額換算でフィリピンに近い水準まで下がるため、英語圏の留学先としてマルタが選ばれる最大の理由になっています。

夏のハイシーズン加算に注意

注意

マルタは6月から8月のハイシーズンになると、多くの語学学校で授業料に週80ユーロから100ユーロ程度の加算が入ります。1ヶ月で1万5,000円から2万円ほど高くなる計算です。費用を抑えたい社会人は、4月から5月、または9月から10月の出発を選ぶと無理なく予算内に収まります。

マルタ留学のビザ手続き【90日ルールが鍵】

マルタのビザ制度は90日を境に手続きが大きく変わります。日本人留学生が混乱しやすいポイントを順番に整理します。

90日以内は観光ビザ不要で渡航可能

日本のパスポートを持つ方は、シェンゲン圏のルールにより観光ビザなしで90日までマルタに滞在できます。1ヶ月から3ヶ月までの語学留学であれば、追加の申請なしで渡航可能です。空港の入国審査で語学学校の入学許可証を提示できるよう、印刷して持参してください。

90日を超える場合は居住許可(Residence Permit)が必須

マルタに3ヶ月以上滞在する留学生は、入国後90日以内に居住許可を申請する必要があります。マルタ独自の制度で、日本で取得する「学生ビザ」とは少し意味合いが異なります。手続きの大筋は次のとおりです。

  1. マルタの語学学校または高等教育機関に入学を申し込み、入学許可証を入手します
  2. 渡航前に海外旅行保険または現地保険に加入します
  3. マルタに到着後、Identità(旧Identity Malta)に居住許可を申請します
  4. 申請から数週間後に居住カードが発行されます
  5. 滞在が1年を超える場合は、毎年更新の手続きが必要です

必要書類のチェックリスト

  • 残存期間6ヶ月以上のパスポート
  • 語学学校または大学の入学許可証(フルタイム要件あり)
  • 銀行残高証明書(生活費を賄える資力の証明)
  • マルタでの住居契約書または学校発行の宿泊証明
  • 海外旅行保険または現地医療保険の証券
  • パスポートサイズの顔写真

主要な語学学校と都市選び

マルタは島自体が小さいため、住む街によって生活の雰囲気が大きく変わります。社会人留学生に人気のエリアを4つ紹介します。

スリーマ・セントジュリアンズは学校が集中する王道エリア

マルタの語学学校の約7割が、スリーマ(Sliema)とセントジュリアンズ(St. Julian’s)に集まっています。EC Malta、ESE、Atlas Language School、IELS Maltaなど大手チェーンが軒を連ね、放課後はカフェやビーチで気軽に勉強仲間と会えます。日本人比率は学校によりますが、夏期で15%前後、それ以外の時期は5%前後が目安です。

バレッタ・ヴァレッタ周辺は世界遺産の街並み

首都バレッタは旧市街全体が世界遺産に登録されており、石造りの街並みで集中して学びたい社会人に向きます。学校数は限られますが、観光客が多くアルバイト感覚の交流機会は豊富です。

ゴゾ島は静寂と自然を求める人向け

マルタ本島の北西にあるゴゾ島は、人口約3万人の静かな離島です。BELS Goがロングコースを提供しており、海の近くで集中して勉強したい中長期留学生に支持されています。

学校選びでチェックすべき4項目

  • FELTOM(マルタ語学学校連盟)の認定があるか
  • 1クラスの定員(10人以下か12人前後かで会話量が変わります)
  • 滞在先(学校寮・ホームステイ・シェアハウス)の選択肢
  • 放課後アクティビティ(無料か有料か、社会人向けか若年層中心か)

マルタの生活・物価・公共交通【現地で困らないために】

留学費用の目安は分かっても、現地で本当にいくら使うかは生活スタイル次第です。社会人が押さえておきたい固定費を見ておきます。

食費は月5万円から9万円が中央値

スーパーで自炊中心にすれば月2万円から3万円で収まります。外食を週2回程度織り交ぜて月5万円、毎日外食やデリバリーを使うと月7万円から9万円というレンジです。レストランの一般的なディナーは1食1,000円前後で、日本の都市部の外食とほぼ同水準です。

公共交通はTallinja Cardで一気に節約

節約のコツ

マルタの路線バスはTallinja Cardを使うと運賃が0.75ユーロに固定されます。登録費用10ユーロを払えば、本島とゴゾ島の全路線で利用できます。30日券の3,000円程度を最初に購入しておくと、現金で乗るより月3,000円から5,000円ほど安く済みます。

住まいはシェアハウスが社会人に最適

1ヶ月単位なら学校寮(月10万から15万円)、3ヶ月以上ならシェアハウス(月7万から13万円)が定番です。Spareroom Maltaやマルタのフェイスブックグループで探す方法もありますが、トラブル回避のため最初の1ヶ月だけ学校手配の宿泊先にして、現地で物件を見てから引っ越すのが無難です。

失敗しないためのマルタ留学準備チェックリスト

最後に、出発までの実務的な準備リストをまとめます。社会人が実際に詰まりやすい項目を優先順位順に並べました。

  1. 渡航時期の決定(4-5月か9-10月がコスパ良し)
  2. 学校の比較と仮予約(FELTOM認定校から3校に絞る)
  3. 滞在期間の確定とビザ手続きの判断(90日以内か超過か)
  4. パスポート残存期間の確認(6ヶ月以上)
  5. 銀行残高証明と海外旅行保険の手配
  6. 航空券の予約(夏なら3ヶ月前、それ以外は1.5ヶ月前が目安)
  7. マルタの語学学校への入学手続きと授業料の支払い
  8. 初月の宿泊先確定(学校手配が無難)
  9. クレジットカードと国際キャッシュカードの準備
  10. 会社員の方は休職・有給・退職の社内手続き
重要ポイント

マルタの居住許可は到着後90日以内の申請が原則です。3ヶ月を超える滞在を予定している方は、入国直後にIdentitàへの予約を取ってください。手続きを後回しにすると不法滞在扱いになり、再入国が制限されるケースも報告されています。

まとめ:マルタは「英語圏×ヨーロッパ×コスパ」の希少な選択肢

マルタ留学は、英語を本格的に伸ばしながらヨーロッパ生活を体感できる、社会人にとって希少な留学先です。1ヶ月30万円台から始められ、3ヶ月以上の長期にすればフィリピン留学に迫る月額まで圧縮できます。ビザの90日ルールと夏のハイシーズン加算という二つの落とし穴さえ押さえれば、計画は大きく崩れません。

本記事の各セクションの詳細は、今後のクラスター記事で順次掘り下げていきます。費用比較や他国との違いを検討中の方は、関連記事もあわせてご覧ください。

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出典・参考情報

最終更新日: 2026-05-09