アメリカCPTとOPTの違い|留学中に働く前の確認点【2026年版】

アメリカ留学で働く話を調べると、CPT、OPT、STEM OPTという言葉が続けて出てきます。どれもF-1学生に関係しますが、使える時期、許可する機関、必要な書類が違います。

ここをあいまいにしたまま学校や専攻を選ぶと、授業中のインターンに出られない、卒業後に申請期限を逃す、専攻と仕事の関連を説明できない、という失敗につながります。

この記事では、2026年5月時点の公式情報をもとに、アメリカ留学中に働く前に確認するCPTとOPTの違いを整理します。制度の名前よりも、いつ、誰に、何を確認するかを先に押さえてください。

CPTとOPTは使う場面が違います

CPTはCurricular Practical Trainingの略です。授業やカリキュラムに組み込まれた実習、インターン、協同教育のために使います。Study in the Statesは、CPTを学校のDSOがSEVISで承認し、その内容がForm I-20に印字される仕組みとして説明しています。

OPTはOptional Practical Trainingの略です。USCISは、OPTをF-1学生の専攻分野に直接関係する一時的な雇用と説明しています。卒業前にも使えますが、卒業後のPost-completion OPTとして使う人が多いです。

CPTは学校側のカリキュラム確認が軸で、OPTはUSCISの雇用許可が軸です。 ここを分けて考えると、準備の順番を間違えにくくなります。

項目 CPT OPT
主な時期 在学中 卒業前または卒業後
目的 授業に結びつく実習やインターン 専攻に関連する実務経験
承認の中心 学校のDSOとSEVIS DSO推薦後のUSCIS申請
書類の見方 I-20のCPT記載を確認 I-765とEADを確認
注意点 専攻と授業要件との関係 申請時期とEAD開始日

CPTは専攻と授業要件を先に見ます

CPTは、働きたい会社があるかどうかだけでは判断できません。大学や語学学校ではなく、原則として高等教育機関のプログラム内で、実習がカリキュラムにどう位置づくかを確認します。

たとえば、Business Analyticsの専攻でデータ分析インターンをする場合は説明しやすいです。一方で、専攻と関係が薄い販売職や一般事務は、学校側がCPTとして認めにくい場合があります。

学校選びの段階では、専攻ページにinternship、practicum、co-op、field placementの記載があるかを見てください。担当アドバイザーに聞く前に、公式カリキュラムの根拠を持っておくと話が早くなります。

OPTは申請期限とEAD開始日を見ます

OPTは、DSOがSEVISに推薦を入れたあと、USCISにForm I-765を提出する流れです。USCISは、Post-completion OPTについて、DSO推薦から30日以内に申請し、学位修了90日前から修了後60日までの範囲で申請できると案内しています。

OPTは承認前に働けません。EADが届く前に勤務を始めると、F-1ステータス上の問題になります。内定日とEAD開始日がずれる可能性を見込んで、卒業の1学期前から準備を始めてください。

注意

CPTもOPTも、単にアルバイトを増やす制度ではありません。専攻との関連、学校の承認、雇用許可の時期を確認しないまま働くと、将来のビザや滞在に響く可能性があります。

学校選びでは就労制度を入学前に確認します

アメリカ留学の学校選びでは、授業料や都市だけを見がちです。ただ、卒業後にアメリカで経験を積みたい人は、就労制度の使いやすさも同じくらい大切です。

特に社会人留学では、帰国後の転職や社内異動を考えている人が多いです。実務経験を履歴書に書けるかどうかで、留学の投資回収が変わります。

CPTを重視する人はカリキュラムを読みます

CPTを重視するなら、プログラムページで実習科目の有無を確認します。任意インターンなのか、卒業要件に入る実習なのか、単位が付くのかを見ます。

  • internshipやpracticumが必修か選択か
  • 何学期目から参加できるか
  • フルタイムCPTかパートタイムCPTか
  • 雇用主の事前承認が必要か
  • 留学生向けキャリアサポートがあるか

入学後に探すのではなく、出願前に制度を読むことが重要です。 同じ専攻名でも、大学によって実習の扱いは大きく違います。

OPTを重視する人は専攻名と職種を合わせます

OPTは専攻分野と仕事の関連が前提です。Marketing専攻でマーケティングアナリスト、Computer Science専攻でソフトウェア開発なら説明しやすいです。

一方で、専攻と職種のつながりが弱いと、学校側への報告や雇用主への説明で苦労します。出願前に、卒業生の就職先やCPT、OPTの実績を学校に確認してください。

STEM OPTは対象専攻だけが使えます

通常のPost-completion OPTは最大12か月です。USCISは、一定のSTEM学位を持つF-1学生が、条件を満たす場合に24か月のSTEM OPT延長を申請できると案内しています。

ただし、STEMという言葉が専攻名に入っていればよいわけではありません。CIPコード、学校のSEVP認定、雇用主のE-Verify参加、Training Planなどを確認します。

専攻名ではなくCIPコードを見ます

Data Science、Analytics、Information Systemsなどは、学校ごとに扱いが異なります。STEM OPTを前提にするなら、入学前にプログラムのCIPコードとSTEM指定の有無を確認してください。

学校のパンフレットではなく、国際学生オフィスや公式プログラムページで確認するのが安全です。口頭説明だけで判断せず、メールで残しておくと後から見返せます。

雇用主側の条件もあります

STEM OPTでは、雇用主がE-Verifyに参加していることや、研修計画に協力できることが必要になります。採用担当者が留学生雇用に慣れていない会社では、手続きで止まることがあります。

  1. 専攻のCIPコードを確認します
  2. DSOにSTEM OPT対象か聞きます
  3. 希望職種が専攻に直接関係するか整理します
  4. 雇用主がE-Verifyに参加しているか確認します
  5. I-983など必要書類の準備時期を決めます
重要ポイント

卒業後にアメリカで働きたい人は、学校名よりも専攻、CIPコード、キャリア支援、卒業生の進路を優先して確認してください。OPTは留学の出口設計とセットで考える制度です。

在学中の小さな違反を避けます

F-1学生の就労は、認められた範囲の中で動くことが大切です。キャンパス内勤務、CPT、OPTはそれぞれ条件が違います。友人が働いているから自分も大丈夫、という判断は危険です。

特に、無給インターンやリモートワークは判断が難しくなります。報酬がないから就労ではない、と単純には言えません。学校のDSOに必ず確認してください。

DSOに聞く前に情報を整理します

DSOに相談するときは、会社名、職種、業務内容、勤務開始日、勤務時間、専攻との関連を整理しておきます。相談内容が具体的なほど、回答も具体的になります。

英語で短い説明文を作っておくと、面談やメールで迷いません。 仕事の内容を一文で説明できない場合は、専攻との関連も弱い可能性があります。

卒業後の60日も計画に入れます

F-1の卒業後には、進路を決めるための期間があります。ただし、OPT申請や出国、進学準備の期限と重なります。卒業式が終わってから考えると遅いことがあります。

卒業予定日の6か月前には、OPTを使うか、帰国するか、別の学位に進むかを分けて考えてください。迷う場合でも、DSO面談の予約だけは早めに入れると安心です。

関連情報も一緒に確認します

アメリカ留学全体の流れは、アメリカ留学完全ガイドで確認できます。入国前の費用はSEVIS料金とI-20の流れ、F-1申請の準備はアメリカ留学のF-1ビザ申請ガイド、滞在先の考え方はアメリカ留学の滞在先費用比較も参考になります。

よくある質問

CPTを使えば卒業後のOPTは減りますか?

フルタイムCPTを長期間使うと、OPTに影響する場合があります。どの程度で影響するかは学校のDSOに確認してください。インターンを多く入れたい人ほど、入学前に制度設計を見ておく必要があります。

OPTは内定がなくても申請できますか?

Post-completion OPTは、内定前に申請する人もいます。ただし、承認後の失業日数や仕事と専攻の関連は重要です。申請時期、開始日、求職計画をセットで管理してください。

CPTとOPTは、アメリカ留学の価値を実務経験につなげる大切な制度です。名前だけを覚えるより、専攻、学校の承認、USCIS申請、雇用主条件を順番に見るほうが実務的です。

働ける制度があるから学校を選ぶのではなく、学びたい専攻の中で正しく実務経験を積めるかを確認してください。その順番なら、留学後のキャリア計画も崩れにくくなります。

出典: USCIS Optional Practical Training for F-1 Students https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/students-and-exchange-visitors/optional-practical-training-opt-for-f-1-students / Study in the States F-1 Curricular Practical Training https://studyinthestates.dhs.gov/sevis-help-hub/student-records/fm-student-employment/f-1-curricular-practical-training-cpt / USCIS STEM OPT https://www.uscis.gov/working-in-the-united-states/students-and-exchange-visitors/optional-practical-training-extension-for-stem-students-stem-opt

最終更新日: 2026-05-16