アメリカ留学の準備で、最初につまずきやすいのがI-20とSEVIS料金です。学校から合格通知が届いても、I-20の確認、SEVIS料金の支払い、DS-160、面接予約の順番を間違えると、ビザ面接の直前に慌てます。
2026年5月時点で、F-1またはM-1の学生が支払うI-901 SEVIS Feeは350ドルです。さらに学生ビザ申請料は185ドルです。1ドル150円で見積もると、この2つだけで約8万250円になります。
この記事では、I-20を受け取ってからビザ面接までの流れを、社会人が確認しやすい順番で整理します。学校選びの記事ではなく、出願後に必要な手続きの実務メモとして読んでください。
I-20とSEVISの役割を先に押さえます
I-20は、アメリカの学校が留学生に発行する在学資格の証明書です。正式名称はForm I-20, Certificate of Eligibility for Nonimmigrant Student Statusです。F-1やM-1の学生ビザを申請する人は、この書類を基準に手続きを進めます。
I-20は学校のDSOが発行します
I-20は、SEVP認定校に合格したあと、学校のDesignated School Official、つまりDSOから発行されます。エージェントや第三者が勝手に作る書類ではありません。学校名、SEVIS ID、プログラム開始日、学費、生活費見積もりが載ります。
受け取ったら、氏名の綴り、生年月日、専攻名、開始日、資金証明額を見ます。パスポートと一文字でも違う場合は、支払い前に学校へ修正依頼を出してください。
SEVISは留学生情報を管理する仕組みです
SEVISは、Student and Exchange Visitor Information Systemの略です。留学生の学校、滞在資格、住所、プログラム状況を管理する米国政府のデータベースです。I-20に載るSEVIS IDは、通常Nから始まります。
SEVIS料金は、この管理システムを使うための費用です。学校の出願料や学費とは別です。ビザ申請料とも別会計なので、合計費用を見落とさないでください。
複数校に合格したら1校を選んでから払います
複数の学校からI-20を受け取ることはあります。ただし、SEVIS料金は実際に通う学校のI-20を使って支払います。支払い後に別の学校へ変えると、SEVIS IDの扱いをDSOに確認する手間が増えます。
SEVIS料金の支払い確認書に載るSEVIS IDと、面接に持参するI-20のSEVIS IDは一致している必要があります。学校変更やI-20再発行があった場合は、支払い前にDSOへ確認してください。
2026年時点の費用を一覧で確認します
アメリカ学生ビザまわりの費用は、学校へ払う費用と政府へ払う費用に分かれます。この記事では、ビザ準備で必ず出てくる政府系費用を中心に整理します。
SEVIS料金はFとMの学生が350ドルです
ICEの公式情報では、F-1、F-3、M-1、M-3の学生が支払うI-901 SEVIS Feeは350ドルです。J-1は原則220ドルですが、この記事ではアメリカ留学のF-1を中心に扱います。
F-2やM-2などの扶養家族は、I-901 SEVIS Feeを支払う必要はありません。ただし、学校から扶養家族用のI-20を発行してもらう必要があります。
学生ビザ申請料は185ドルです
米国国務省の学生ビザページでは、FとMの学生ビザ申請料が185ドルと示されています。これはMRV feeと呼ばれる非返金の申請料です。ビザが不許可になっても返金されません。
費用を日本円で見ると、350ドルと185ドルの合計は535ドルです。1ドル150円なら約8万250円です。為替が10円動くと、合計で約5350円変わります。
支払い先とタイミングの違いです
| 項目 | 金額 | 支払い先 | 主なタイミング |
|---|---|---|---|
| I-901 SEVIS Fee | 350ドル | FMJfee.com | I-20受領後、ビザ申請前 |
| 学生ビザ申請料 | 185ドル | 米国ビザ申請システム | DS-160後、面接予約前後 |
| 学校の出願料 | 学校ごとに異なる | 学校 | 出願時 |
| 学費デポジット | 学校ごとに異なる | 学校 | I-20発行前後 |
I-20受領後の手順を時系列で進めます
I-20を受け取ったら、すぐにSEVIS料金を払う前に、書類の確認をします。順番を守るだけで、ビザ面接前の不安はかなり減ります。
手順1、I-20の内容を確認します
最初に見る場所は、名前、生年月日、学校名、プログラム開始日、SEVIS IDです。学費と生活費の見積もりも、資金証明と大きくズレていないか確認します。ここで違和感があれば、DSOへ連絡します。
- パスポート表記と氏名が一致しているか
- SEVIS IDが読み取れるか
- プログラム開始日が実際の入学時期と合うか
- 専攻名や教育レベルが申請内容と合うか
- 資金証明額がI-20の見積もりを満たすか
手順2、I-901 SEVIS Feeを支払います
I-20に問題がなければ、FMJfee.comでI-901 SEVIS Feeを支払います。必要情報は、氏名、生年月日、国籍、学校コード、SEVIS IDです。支払い後は確認書をPDFで保存し、印刷も用意します。
学生ビザ面接では、SEVIS支払い確認を求められることがあります。スマホ保存だけにせず、紙でも持っておくと安心です。
手順3、DS-160と面接予約へ進みます
SEVIS料金の支払い後、DS-160を作成し、ビザ申請料を支払って面接予約へ進みます。DS-160の学校情報は、I-20と一致させます。小さな入力ミスが面接日の緊張につながります。
- I-20を受け取り、内容を確認します。
- I-901 SEVIS Feeを支払います。
- 支払い確認書を保存します。
- DS-160を作成します。
- 学生ビザ申請料を支払います。
- 面接予約を取り、必要書類をそろえます。
スケジュールで失敗しない見方です
アメリカ学生ビザは、早めに動くほど選択肢が増えます。ただし、早く入国できるわけではありません。I-20の開始日と米国国務省のルールをセットで見ます。
学生ビザは開始日の365日前から発給対象です
米国国務省は、新規のFおよびM学生ビザについて、コース開始日の365日前から発給可能と案内しています。出願が早い大学や大学院では、I-20が出たら早めに面接枠を探せます。
一方で、面接枠は地域や時期で変わります。夏から秋入学は混みやすいです。I-20が届いたあとに動くのではなく、出願中から必要書類の下準備を進めるほうが現実的です。
入国は開始日の30日前からが目安です
FまたはMビザの新規学生は、学生ビザでコース開始日の30日より前に入国できません。早く渡航して家探しをしたい場合でも、この制限を前提に航空券を選びます。
航空券はビザ発給後に確定するのが無難です。留学初回は、家探し、携帯契約、銀行口座、時差ぼけが重なります。入国可能日の初日から数日後を狙うと、予定が崩れにくいです。
社会人は資金証明の準備を先にします
社会人留学では、残高証明、在職証明、退職予定、休職証明などを同時に整理します。I-20の資金見積もりより少ない残高で面接へ進むと、説明が難しくなります。会社員時代の口座履歴を早めに整えてください。
出願前に、パスポート、英文残高証明、成績証明、卒業証明の発行日数を確認してください。I-20が出てから集めると、面接枠を逃すことがあります。
よくあるミスと回避策です
SEVIS料金とI-20は難しい制度に見えますが、ミスの種類は限られます。以下の4つを避けるだけで、手続きはかなり安定します。
別の学校のI-20でSEVIS料金を払う
複数校に合格した人に多いミスです。第一志望の結果を待つ間に、滑り止め校のI-20で支払ってしまうことがあります。進学先が変わる可能性があるなら、支払い前に学校へ相談してください。
氏名の表記ゆれを見落とす
パスポートの名、姓、ミドルネーム、ハイフン表記は慎重に見ます。日本語の感覚では小さな違いでも、ビザ書類では別人扱いに見えることがあります。修正はDSOに依頼します。
SEVIS支払い確認書を保存しない
支払い完了画面を閉じる前に、確認書をPDFで保存します。印刷も1部用意します。面接当日にネットへつながらないことはあります。紙の控えは地味ですが役に立ちます。
入国可能日より早い航空券を買う
新規F-1学生は30日前を超えて早く入国できません。安い航空券を見つけても、日付が早すぎると使えません。購入前にI-20のProgram Start Dateを見てください。
関連して読んでおきたい記事です
全体像を確認するなら、まずアメリカ留学完全ガイドを読んでください。ビザ面接の書類や質問対策は、アメリカ留学のF-1ビザ申請ガイドで詳しく整理しています。
予算を先に固めるなら、アメリカ留学の費用シミュレーションが参考になります。大学院志望の社会人は、アメリカ大学院留学完全ガイドも合わせて確認してください。
確認した主な出典
- ICE, I-901 SEVIS Fee
- Study in the States, Students and the Form I-20
- U.S. Department of State, Student Visa
SEVIS料金とI-20は、アメリカ留学の入り口です。学校に合格したら、I-20を受け取り、内容を確認し、SEVIS料金を支払い、DS-160と面接予約へ進みます。この順番を崩さなければ、大きな混乱は避けられます。
費用はSEVIS料金350ドルと学生ビザ申請料185ドルが基本です。学校費用、航空券、保険とは別に見積もってください。最終更新日: 2026-05-12