イギリス学生ビザの費用と残高証明|CASからIHSまでの準備【2026年版】

イギリス留学を検討するとき、学校の授業料だけを見て「払えそう」と判断するのは危険です。Student visaでは、CAS、ビザ申請料、IHS、生活費の残高証明がまとまって必要になります。特にロンドンと地方では、求められる生活費の目安が変わります。

2026年時点の公式案内では、英国Student visaの申請料は英国外からでも英国国内からでも£558です。さらに医療制度を使うためのIHSを支払い、コース費用と生活費を証明する準備が必要です。授業料、ビザ費用、IHS、残高証明は別物として分けて考えましょう。

この記事では、イギリス学生ビザの費用と残高証明を、CAS取得前から逆算して整理します。英語力の準備は社会人のIELTS勉強法もあわせて確認してください。

Student visaで必要になる費用の全体像

イギリスのStudent visaは、16歳以上で、認可されたスポンサーから入学許可を得て、英語力と資金を示せる人が対象です。昔のTier 4にあたる制度ですが、現在はStudent visaとして案内されています。

費用面では、学校に払う授業料だけでなく、ビザ申請料、IHS、生活費、渡航費、住居初期費用を分けて準備します。残高証明に必要な金額と実際に使う予算は一致しません。見せるお金と使えるお金の両方を設計する必要があります。

項目 考え方 注意点
授業料 CASに記載される1年分まで 支払い済み額を反映
ビザ申請料 Student visa申請で支払い 本人と同行家族それぞれ
IHS ビザ申請時に支払い ビザ期間で変動
生活費 ロンドンと地方で基準が違う 最大9か月分で見る

ロンドンと地方で違う生活費基準

GOV.UKのStudent visa money案内では、生活費としてロンドンなら月£1,529、ロンドン以外なら月£1,171を最大9か月分示す必要があるとされています。授業料とは別に、この金額を準備する点が重要です。

つまり、ロンドンの9か月なら生活費部分だけで£13,761、地方なら£10,539が目安になります。ここに未払い授業料やビザ関連費用が乗ります。学校所在地がロンドン扱いかどうかは必ず確認しましょう。

生活費基準の計算例

  • ロンドン: £1,529 × 9か月 = £13,761
  • ロンドン以外: £1,171 × 9か月 = £10,539
  • 9か月未満のコース: 実際の月数で計算
  • 未払い授業料: CASの金額を確認
注意

「ロンドン近郊だから地方扱い」と自己判断しないでください。学校側の案内、CAS、公式基準を照合し、不明点は学校の留学生窓口へ確認しましょう。

CAS取得後に見るべき数字

CASはConfirmation of Acceptance for Studiesの略で、Student visa申請の中心になる情報です。コース名、開始日、終了日、授業料、支払い済み額などが関係します。

残高証明では、CAS上の授業料情報が重要です。すでに一部を学校へ支払っている場合、その扱いがCASに反映されているか確認してください。反映されていないと、必要以上の資金を示す準備が必要になることがあります。

CAS確認チェック

  1. 氏名とパスポート情報が正しい
  2. コース開始日と終了日が予定と合っている
  3. 授業料と支払い済み額が正しい
  4. 英語力要件の扱いが学校説明と一致している
  5. ATASが必要な専攻か確認している
重要ポイント

CAS発行後にすぐ申請するのではなく、数字と日付を一度止まって確認してください。誤りがあるまま進めると、後の修正に時間がかかります。

IHSと医療費の考え方

イギリスに一定期間滞在するビザでは、IHSを支払うことでNHSを利用できるようになります。Student visaでも、申請の途中でIHSを支払い、IHS reference numberを取得してから申請を進めます。

IHSの金額はビザ期間によって変わります。コース期間ぴったりではなく、ビザ上で前後に付く期間も影響するため、学校のコース期間だけを見て概算するとずれます。IHSは申請画面上の計算結果を最終確認してください。

医療費で見落とす支出

  • NHSで無料になる範囲と有料になる範囲の違い
  • 歯科や処方薬など別途費用が出るサービス
  • 渡航直後からビザ開始日までの保険空白
  • 旅行保険とIHSの役割の違い

IHSを払えば何でも無料という意味ではありません。持病がある人、歯科治療が必要な人、短期で他国旅行もする人は、別の保険や予備費も検討してください。

英語力証明と費用準備の同時進行

Student visaでは英語力を示す必要がありますが、どの方法で証明するかは学校やコースで異なります。GOV.UKには英語力証明が不要になる条件もありますが、日本在住者の多くは学校側の指定に従って準備することになります。

英語試験の受験料、再受験、スコア送付、出願締切を考えると、資金準備と英語対策は同時に進めるべきです。残高証明だけ整っても、英語条件が未達ならCASに進めないことがあります。

準備のコツ

英語試験は1回で必要スコアが出ない前提で日程を組みましょう。出願締切の2か月前までに一度受けておくと、再受験と学校への相談時間を残せます。

社会人が作るべき予算表

社会人留学では、渡航前の生活整理費も大きくなります。退職後の住民税、国民健康保険、引っ越し、スマホ、奨学金返済、家族への仕送りなど、学校費用以外も見える化しましょう。

イギリスは為替の影響も大きいため、日本円で固定して考えると危険です。ポンド建ての必須費用、日本円の国内費用、現地で変動する生活費に分けると、為替が動いても予算が崩れにくくなります

  1. ポンド建て: 授業料、ビザ申請料、IHS、家賃
  2. 日本円建て: 航空券、保険追加分、退去費用、税金
  3. 変動費: 食費、交通費、教材費、交際費
  4. 予備費: 最低2か月分の生活費

申請前の最終チェック

イギリス学生ビザの費用準備は、金額を暗記する作業ではありません。CASに出る数字、公式の生活費基準、IHS、実際の生活費を分けて見れば、何をいつ準備すべきかが見えてきます。

最後に、申請前に確認する項目をまとめます。アメリカ留学と比較している人は、SEVIS料金とI-20の流れもあわせて見ると、国ごとの手続き費用の違いがつかみやすくなります。

  • CASの授業料と支払い済み額を確認した
  • ロンドンか地方かで生活費基準を計算した
  • ビザ申請料とIHSを別予算にした
  • 英語力証明の締切と再受験余地を見た
  • 為替変動に備えて予備費を置いた

イギリス留学は、準備すべき費用項目が多いぶん、早めに表へ分解すれば怖くありません。CAS取得前からビザ費用と残高証明を逆算することが、余計な焦りを減らす一番の対策です。

参考: GOV.UK「Student visa」 https://www.gov.uk/student-visa

参考: GOV.UK「Student visa: Money you need」 https://www.gov.uk/student-visa/money

参考: GOV.UK「Student visa: Knowledge of English」 https://www.gov.uk/student-visa/knowledge-of-english

最終更新日: 2026-05-12