オーストラリア留学では、学生ビザで働けることが大きな魅力です。ただし、働ける時間には上限があり、授業期間、休暇中、大学院研究課程で扱いが変わります。
生活費を補うために働くつもりで留学計画を立てる人は多いです。けれども、仕事を前提にしすぎると、出席、課題、ビザ条件のどこかで無理が出ます。
この記事では、2026年5月時点の公式情報をもとに、オーストラリア学生ビザで働く前に確認する48時間ルールを整理します。仕事探しの前に、制度の線引きを見てください。
学生ビザの就労は48時間ルールが基本です
Study Australiaは、Student visa subclass 500の就労について、授業期間中は2週間で最大48時間まで働けると案内しています。これを超えると、ビザ条件に違反する可能性があります。
ここでいう2週間は、単純に月前半と月後半で区切る感覚ではありません。勤務シフトを入れるときは、どの14日間で見ても上限を超えないように管理する必要があります。
48時間ルールは、生活費を補う制度であり、学費をすべて稼ぐ制度ではありません。 予算計画では、働けない週がある前提で考えてください。
| 場面 | 就労時間の考え方 | 確認先 |
|---|---|---|
| 授業期間中 | 2週間で最大48時間 | ビザ条件とVEVO |
| 公式な休暇中 | 上限なしで働ける場合があります | 学校カレンダー |
| 修士研究・博士課程 | 開始後は上限がない場合があります | コース種別とVEVO |
| コース開始前 | 原則として就労開始に注意が必要です | ビザ条件 |
授業期間中はシフトの入れ方に注意します
週24時間という覚え方をする人もいますが、公式には48時間 per fortnightです。1週目に30時間、2週目に18時間なら48時間です。1週目に35時間、2週目に20時間なら55時間になり、危険です。
飲食店や小売では、急な欠勤者の代わりに追加シフトを頼まれることがあります。親切心で引き受けた結果、上限を超えることがあります。自分の勤務記録を毎週残してください。
休暇中は学校カレンダーを確認します
休暇中は働ける時間が広がる場合があります。ただし、学校が正式に定めた休暇かどうかを確認する必要があります。自分が授業を休んでいるだけの期間は、休暇とは扱われません。
働く前に、学校のアカデミックカレンダーとVEVOの条件を見てください。 友人のシフトではなく、自分のビザ条件で判断します。
勤務時間の管理を雇用主任せにしないでください。ビザ条件の責任は本人にもあります。給与明細、シフト表、学校カレンダーを保存しておくと、後から確認しやすくなります。
働く前にVEVOで条件を見ます
オーストラリアでは、VEVOで自分のビザ条件を確認できます。学校、コース、ビザ発給時期によって条件の表示が異なることがあるため、一般記事だけで判断しないことが大切です。
特に、コース開始前、コース変更後、休学後、コース修了後は条件の見方が変わりやすいです。仕事を始める前に、現在の状態で働けるかを確認してください。
雇用主にも条件を伝えます
面接で、学生ビザの就労上限を自分から伝えると、後のトラブルを避けやすくなります。オーストラリアの雇用主が全員、留学生の条件に詳しいとは限りません。
- 授業期間中は48時間 per fortnightを超えないこと
- 学校の休暇中は別扱いになる場合があること
- 試験期間は勤務を減らしたいこと
- 給与明細を毎回受け取ること
- 最低賃金や休憩の権利を確認すること
Home Affairsは、ビザ条件に反する働き方だけでなく、雇用主による搾取にも注意を促しています。働きすぎを強要された場合は、学校や相談窓口に早めに相談してください。
現金払いだけの仕事には注意します
現金払いの仕事がすべて違法というわけではありません。ただし、給与明細がない、時給が低すぎる、休憩がない、上限を超えるシフトを求められる場合は危険です。
安い時給や無理なシフトを受けるより、学校生活を守れる職場を選ぶほうが長く続きます。 留学の主目的は学業です。
生活費の計画は働けない月を入れます
学生ビザで働けるとしても、最初の1か月から安定して仕事が見つかるとは限りません。履歴書作成、英語面接、Tax File Number、銀行口座、勤務先探しに時間がかかります。
到着直後は、学校のオリエンテーション、住まいの手続き、交通カード、携帯契約も重なります。最初から働く前提で生活費を組むと、焦りやすくなります。
最初の8週間は貯金で支えます
現実的には、到着後8週間分の生活費を貯金で持っておくと安心です。仕事がすぐ決まらない場合でも、学校生活を整える時間を確保できます。
- 到着前に2か月分の家賃と生活費を準備します
- 履歴書を英語で作っておきます
- 学校のキャリア窓口を確認します
- Tax File Numberの申請時期を決めます
- 試験期間は勤務を減らす前提で予算を組みます
職種によって英語の負荷が違います
カフェ、レストラン、小売、ホテル、清掃、倉庫など、留学生が働く職種は幅があります。接客の仕事は会話量が多い一方で、最初は負荷が高いです。
英語力を伸ばしたいなら接客は良い選択肢ですが、授業についていけないほど疲れる働き方は避けてください。仕事の目的を、生活費、英語、経験のどれに置くかで選び方が変わります。
収入を増やす前に、住まいと食費を整えるほうが安定します。通学しやすいシェアハウス、自炊できる環境、学校近くのアルバイトを組み合わせると、勉強時間を守りやすくなります。
コース種別で扱いが変わります
大学、TAFE、語学学校、大学院研究課程では、就労条件や学業負荷が違います。Study Australiaは、修士研究課程や博士課程の学生について、コース開始後は就労時間の上限がない場合があると案内しています。
ただし、上限がないから自由に働ける、という意味ではありません。研究計画、指導教員、奨学金条件、大学のルールが関係します。必ず自分のコース条件を確認してください。
語学学校は出席率を守ります
語学学校では、出席率と課題管理が重要です。夜の仕事で疲れて午前授業に遅れると、英語力だけでなく学生ビザの管理にも影響します。
仕事を探す前に、授業時間、宿題量、通学時間を1週間単位で書き出してください。空いている時間に仕事を入れるのではなく、学習時間を残したうえで仕事を入れます。
大学やTAFEは実習と仕事を分けます
実習科目やプレースメントがあるコースでは、通常のアルバイトと実習が重なることがあります。単位に関係する実習は、学校の指示に従って扱いを確認してください。
勤務時間、実習時間、授業時間を同じ表で管理すると、無理な週が見えます。 学期の前半で余裕があっても、課題提出前に一気に苦しくなることがあります。
関連情報も一緒に確認します
オーストラリア留学全体は、オーストラリア留学完全ガイドで確認できます。学生ビザの準備はオーストラリア学生ビザ500の準備、住まいの費用はオーストラリア留学の滞在先費用比較、費用の全体像はオーストラリア留学の費用も参考になります。
よくある質問
48時間ルールは週24時間と同じですか?
感覚としては近いですが、公式には2週間で48時間です。1週間だけ多く働くと、別の週で調整が必要になります。どの14日間でも上限を超えないように記録してください。
休暇中なら何時間でも働いてよいですか?
学校が定めた休暇中は、上限なしで働ける場合があります。ただし、自分のVEVO条件と学校カレンダーを確認してください。授業を休んでいるだけの期間は休暇ではありません。
オーストラリア留学で働くことは、英語力と生活経験を伸ばす良い機会です。ただし、学生ビザの主目的は学業です。48時間ルール、VEVO、学校カレンダーを確認してから動いてください。
働ける範囲を守る人ほど、授業、仕事、生活のバランスが安定します。収入だけで判断せず、卒業まで続けられる働き方を選んでください。
出典: Study Australia Student visa subclass 500 https://www.studyaustralia.gov.au/en/plan-your-move/your-guide-to-visas/student-visa-subclass-500 / Australian Home Affairs Work restrictions https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/working-in-australia/work-rights-and-exploitation/work-restrictions / Home Affairs migrant worker protections case studies https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/employing-and-sponsoring-someone/migrant-worker-protections/case-studies
最終更新日: 2026-05-16